アパレルの店舗内装工事とは?
アパレルショップに来店する顧客は、商品だけでなく店舗の内装を見て入店を決める方が多い傾向にあります。ブランドの魅力を最大限に表現できる店舗内装にすることが重要です。では、店舗内装を決める際は、どんなところに気をつければ良いのでしょうか。今回は、アパレルショップの店舗内装工事について解説します。店舗内装を変更したい、店舗を出店したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
アパレルの店舗内装工事の重要性
アパレルの店舗内装は、店舗のイメージを大きく左右します。アパレルショップではファッションの系統によって、取り扱う商品の雰囲気が大きく異なるからです。カジュアル系の洋服が好きな方は、カジュアルな内装を好む方が多い傾向にあります。カジュアルな洋服を取り扱っている店舗の内装が高級感のある雰囲気だと、顧客の居心地が悪いと感じてしまうかもしれません。高級感のある内装を見て入店した顧客は、カジュアルな洋服を見ても購買意欲はわかないでしょう。店舗で取り扱っている商品のイメージに合った内装にすることが必要不可欠なのです。
また、店舗内装によって、購買意欲を高めることも期待できます。販売されている商品はもちろんのこと、おしゃれな店舗内装を見て、おしゃれな洋服が欲しいという気持ちを高めることができるからです。魅力的な店舗にすると、店員のモチベーションも高まります。「おしゃれな店舗で働くのが楽しい」と感じてもらえれば、店員のモチベーションとともに生産性や売上の向上も期待できるはずです。
店舗内装工事の際にまず決めるべきこと
店舗内装工事をする際は、まず内装工事の予算とコンセプトを決めましょう。店舗内装工事にあてる予算が決まっていないと、工事が終わった後に仕入れなどに使う資金がなくなってしまうかもしれません。あらかじめ予算を決めておくと、予算内で内装工事業者がプランを提案してくれます。店舗のコンセプトを決めるのも大切です。店舗のコンセプトを決める際は、商品を売る目的・ターゲット層・どんな商品を売るか・商品の価格帯などについて考えます。
「大人の女性におしゃれを楽しんでもらいたい」「リーズナブルな価格で上質なスーツを提供したい」など、商品を売る目的は店舗によってさまざまです。顧客のターゲット層も決めておきましょう。例えば、20代の女性とサラリーマンでは、店舗内装の雰囲気が大きく異なります。また、事前に取り扱う商品の種類も早めに決めておきます。例えば、ビンテージの洋服を販売したいなら、昔のアメリカの雰囲気をイメージした内装にするのが良いでしょう。このように店舗のコンセプトを明確にすれば、店舗内装の雰囲気も決まります。
店舗内装工事の際に気を付けるべきこと
アパレルショップは、お店の外から見える景色が重要です。お店に入る前を通る人は、外から店内の雰囲気を見て入店を決めます。店内が見えやすいようにガラス張りにして、商品を引き立てるおしゃれな内装にしましょう。また、入口付近や真正面にレジがあると、入店しにくい雰囲気になるので注意が必要です。顧客が買い物しやすい導線にも意識してください。アパレルショップの場合、顧客の滞在時間が長いほど売上がアップするといわれています。
自然と顧客の目線に商品が入るようなレイアウトにするのが理想的です。商品の位置にも気をつけてください。例えば、店舗の中でも高価な商品を見た後に安価な商品に手を取ると、思っている以上に商品が安く感じてしまいます。顧客の導線に合わせて商品のディスプレイを考えると、売上につながるでしょう。店舗の雰囲気を大きく変えるのが、店舗内装に使用するマテリアルの種類です。例えば、高級感のある店内に仕上げたいなら、ビンテージ感のある木材や大理石などを使ったマテリアルがおすすめ。一方、若い女性向けの店舗にするなら、白やパステルカラーなど女性が好むマテリアルを使用するのが良いでしょう。
おしゃれな内装デザインにするには?
おしゃれな内装にしたいなら、徹底的にリサーチを行いましょう。他の店舗の内装を参考にして、自分が理想とする店舗イメージを固めておくと、効率的に店舗内装の計画が進みます。おしゃれな内装には、雰囲気のある照明が欠かせません。どんなにおしゃれな内装にこだわったとしても、店舗の雰囲気と照明があっていなければ違和感のある空間に仕上がってしまいます。色々な店舗の照明の明るさや色をチェックし、自分の店舗に似合う照明を見つけてください。店舗内装のデザインを考えるときは、色使いに気をつけてください。
基本的に、インテリアに取り入れるカラーは3色程度にすると、統一感がありおしゃれに仕上がるといわれています。壁や床など広い範囲を占めるベースカラー、家具などで取り入れるアソートカラー、全体の雰囲気を引き締めるアクセントカラーの3色で、店舗内装のデザインを考えることをおすすめします。おしゃれなデザインにと、使う色を増やしてしまうとまとまりのない空間になるので注意が必要です。
店舗内装工事の費用を抑えるポイント
アパレル店舗の内装工事の費用を抑えたいと考えている場合は、テナント物件を探すことをおすすめします。テナント物件なら出入り口を作る必要がないため、工事費用を少し削減することが可能です。入居する物件の特徴を活かした店舗づくりをするのも良いでしょう。既存の内装や設備を活かした店舗デザインにすれば、最低限の工事で店舗内装が完了します。また、内装に使用する材料によって、工事費用が大きく変動します。
外から見える部分や人目を惹く部分にはこだわり、それ以外の場所はなるべく内装のクオリティを下げてコストを抑えましょう。下地を活用できる物件を選ぶのも一つの手です。壁面や天井がそのまま使える物件であれば、工事費を抑えられるでしょう。自分で対応できる部分はDIYをすると、工事費用を下げることが可能です。ただし、内装工事は建築基準法などに沿って行わなければいけないため、DIYといっても素人が対応できる範囲は限られています。無理のない範囲でDIYを検討してください。
信頼できる店舗内装業者の選び方
アパレル店舗の内装業者を選ぶ際は、複数の業者に見積もりを依頼することをおすすめします。複数の業者から見積もりをもらえば、相場価格や費用と工事内容のバランスを確認することが可能です。また、相場をチェックするだけでなく、見積もりを依頼するときの担当者の対応にも注目しましょう。問い合わせ時の応対で、真摯に対応してくれる内装業者なのか判断してください。ホームページを持っているかどうかも、店舗内装業者を選ぶ際のポイントの一つです。ホームページを持っていない業者が危険だという訳ではありませんが、企業情報が掲載されているホームページがあると信頼しやすいのも事実です。
より信頼できる店舗内装業者を選ぶときは、ホームページの有無を1つの指標にしても良いでしょう。アパレル店舗の内装実績をチェックして、業者を選ぶ方法もあります。ブランドのイメージ通りの内装を作ろうとすると、内装工事が複雑になるケースがあります。そんなときに必要になるのが業者の技術力や対応力です。アパレル店舗内装の実績が豊富なら、技術力や対応力は確かなので安心して工事を任せられます。
まとめ
アパレルの場合は他の店舗とは異なり、展示している商品をよく見せる必要があります。商品をおしゃれに見せるだけでなく、顧客や店員が動きやすいレイアウトを考えることも大切です。自分の希望を実現してくれそうな業者を見極めて、店舗内装工事を依頼してください。「ネットショップよりこの店舗で購入したい」などと思ってもらえるような店舗デザインを心がけて、アパレル店舗のファンを増やしていきましょう。